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LINE広告の幅広いターゲティングについて解説

2022年3月時点で、日本国内のLINEアプリを利用する方は9,200万人(※1)と数多くの方へリーチできるLINE広告では、様々なターゲットに対してアプローチすることが可能です。Google広告やYahoo!広告などでもアプローチ可能な年齢や性別などの属性ターゲティングに加え、LINE広告独自のターゲティング方法もあるため、本コラムではそのターゲティングの種類と設定方法について解説します!

※1:LINE Business Guide_202207-09.pdf より引用

LINE広告のオーディエンス配信リスト一覧

オーディエンス配信リスト一覧

LINE広告では、独自のオーディエンスリストを作成し、そのリストに含まれるユーザーに対して広告配信が可能です。以下の表はLINE広告で作成可能なオーディエンスリストの一覧です。

オーディエンス名説明
ウェブトラフィックオーディエンスLINE Tagのトラッキング情報を基に、サイト訪問ユーザーのオーディエンスを作成できます。また、サイト内購入などのイベントに基づいたオーディエンスを作成することもできます。
モバイルアプリオーディエンスアプリを開いた人やアプリ内で購入をした人など、アプリ内で発生したイベントに基づいてオーディエンスを作成できます。
IDFA/AAIDアップロード保有しているIDFA/AAIDデータを用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
電話番号アップロード保有している電話番号を用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
メールアドレスアップロード保有しているメールアドレスを用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
LINE公式アカウントの友だちオーディエンスLINE公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンスを作成できます。
類似オーディエンスすでに作成したオーディエンスと似ているユーザーを探し、オーディエンスサイズを拡張します。類似度は1〜15%、または自動から選択できます。
動画視聴オーディエンス指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンスを作成できます。視聴ユーザーの再生率を指定することができます。
画像クリックオーディエンスキャンペーンIDを指定して、そのキャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成できます。

参照元:【LINE for Business】オーディエンスを使って配信する

オーディエンスリストの活用方法は様々!

LINE広告の特徴として、LINE上のアクションに対してオーディエンスリストが作成できるので、ほかの広告媒体ではアプローチできないユーザーへアプローチできる部分にあります。例えば、すでにLINE公式アカウントの友だち登録をされている方へはCRM的に広告を活用することもできますし、LINE公式アカウントの友だち登録者数を伸ばしたいということであれば、すでにLINE公式アカウントに登録されている方の類似オーディエンスリストを作成することで、より効率的に登録者数を伸ばせることが期待できます。

LINE公式アカウントの友だちオーディエンスリストでは、「アカウントの友だち(ターゲットリーチ)」「ブロック中の友だち」の2つが作成できます。そのため、ブロックされてしまった方には配信しないや類似オーディエンスの対象としないなどより柔軟にリスト作成できる点も活用しやすいです。

類似オーディエンスは柔軟性の高い機能

類似オーディエンスでは、作成済みのオーディエンスリストに類似したユーザーをLINE内で新たに探しオーディエンスを拡張して配信できます。ウェブトラフィックオーディエンスをもとに類似オーディエンスを作成すれば、商品の購入完了などコンバージョンしたユーザーの類似拡張配信ができます。通常のリターゲティングや属性セグメントよりもコンバージョンしやすいユーザーへアプローチ可能です。

また、LINE広告の類似オーディエンスの特徴として、サイズの自動設定という機能があります。基本的にLINE広告以外の広告媒体では、手動でオーディエンスサイズを設定します。サイズが小さければユーザー数は少なくなり、類似度が高まるため、結果やオーディエンスサイズを確認したうえでサイズ調整を行う必要があります。
一方、LINE広告では類似度とオーディエンスサイズを加味して、⾃動で最適なオーディエンスサイズに調整する機能があります。オーディエンスサイズを自身でコントロールできませんが、広告パフォーマンス向上のためにサイズ調整を行ってくれるため非常な便利な機能です。

オーディエンスリストの作成方法について

それぞれのオーディエンスリストによって作成方法が異なるため、このセクションでは作成方法について解説します。なお、今回のコラムでは使用頻度の高い以下のオーディエンスリストに絞って説明いたします。

  • ウェブトラフィックオーディエンス
  • LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
  • 類似オーディエンス

その他のオーディエンスリストの作成方法については、こちらのLINE for Businessより確認ください。

ウェブトラフィックオーディエンス

このオーディエンスでは、LINE Tagをもとにリストを作成できます。【次の人を含む】の部分で条件設定をし、【イベント】や【有効期限】をそれぞれ設定します。【次の人を含む】では以下の設定が可能です。

  • ウェブサイトにアクセスしたすべての人
  • 特定のページにアクセスした人
  • イベントを設定したページにアクセスした人

特定のページにアクセスした人を選択した場合には、対象のURL条件を指定します。AND条件とOR条件の設定も可能なので、複数条件で設定も可能です。

条件は含む・含まない・等しいから設定可能です

イベントを設定したページにアクセスした人を選択した場合には、LINE Tagカスタムイベントコードを設置しているページに訪問したユーザーを対象にします。対象としたいイベントを選択したうえで、マッチング方法にてURL条件を指定する場合には、追加でURLに関しても設定します。

設定方法は、特定のページにアクセスした人の同じです。

LINE公式アカウントの友だちオーディエンス

このオーディエンスの作成方法は非常にシンプルです。広告アカウント作成時にリンクするLINE公式アカウントを選択するため、そのアカウントに対して【次の友だちを含む】の部分でアカウントの友だちかブロック中の友だちを選択します。

注意事項として、このオーディエンスは作成してから最大2~3日間かかる場合があります。また、友だち削除済みユーザー、長期間LINEログインしていないユーザーはリストの対象外のためアカウント全体の友だち総数と一致しません。

類似オーディエンス

類似オーディエンスの作成は、まず対象とするオーディエンスリストを作成する必要があります。そのリストを作成後に【オーディエンスソース】にて作成済みのオーディエンスリストが表示されるので、その中から類似オーディエンスのソースとなるリストを選択します。

オーディエンスサイズでは、自動手動が選択できます。手動を選択した場合には、1%~15%の範囲でオーディエンスサイズを選択します。

まとめ

今回はLINE広告のターゲティングについて、その特徴と設定方法を解説しました。弊社の実績においても、ほか媒体で広告パフォーマンスが良くなかった広告主様にてLINE広告を活用し、広告パフォーマンスを向上された事例もあります。これまでLINE広告にチャレンジできていなかった方や、Web広告の出稿を考えている方にとって検討の機会となれば幸いです。