
LINE広告にカルーセルフォーマットが追加、設定方法や注意点について

LINE広告「カルーセル」フォーマットとは?
2020年2月27日のアップデートにより、LINE広告で「カルーセル」フォーマットを選択できるようになりました。
カルーセルとは、“回転木馬”という意味で、WEB広告のフォーマットでは、広告内の複数枚の画像を左右に移動して切り替えられる広告表示タイプを指しています。
今後は、LINE広告出稿時に広告フォーマットで「カルーセル」を選択することにより、ひとつの広告セットに最大10枚の画像を登録し、ユーザーに訴求することができるようになりました。

LINEカルーセルで設定できる内容
LINE広告のカルーセルでは、以下の内容を設定することができます。
[table “1” not found /]画像ごとに、タイトル以下の項目を設定することができるため、画像により訴求文を変更したり、異なるリンク先を設定することができます。

LINEカルーセル広告の注意点
「カルーセル」フォーマットでは、従来の「画像(静止画1枚)」フォーマットとは異なるポイントがあるため、設定の際には注意が必要です。
LINEカルーセルで設定できる内容
従来のLINE広告の広告フォーマット「画像」では、横長(1200×628)と正方形(1080×1080)の画像を
利用することができました。
一方で、新設された広告フォーマット「カルーセル」では、正方形(1080×1080)の画像のみが利用可能となっています。
※横長(1200×628)の画像はカルーセルでは利用できません。

ディスクリプションの文字数が「画像」フォーマットと異なる
ディスクリプション(説明文)の文字数が、「画像」と「カルーセル」で異なることも、
見落としがちな注意点となります。
「画像」ではディスクリプションの文字数が75文字以内に対し、
「カルーセル」のディスクリプションの文字数は40文字以内と、「画像」よりも文字数が少ない原稿規定となっています。
登録画像ごとのレポート数値は抽出不可
画像ごとの表示回数やクリック数は管理画面では確認できません。
画像ごとのクリック数を測定するには、Googleアナリティクスの識別子などを画像ごとにリンク先に付与する必要があります。
画像の掲載位置は固定
「カルーセル」フォーマットでは最大10枚の画像を登録できますが、画像の表示順は登録後に変更できません。
Instagramのような最適化の機能も実装していないため、登録した順番で広告表示されます。
順番が後ろの画像は、表示(スライド)される可能性が低くなることから、訴求力の高い画像から登録する手法がおすすめです。

LINEカルーセル広告の活用方法
「カルーセル」フォーマットの登場により、ユーザーへ訴求できる内容が大きく広がりました。
「カルーセル」フォーマットの活用方法を、業種ごとに紹介いたします。
1、電子書籍(漫画アプリ)
10枚の画像を登録できるので、画像を漫画のコマに見立て、10コマでストーリー展開を紹介するなどの活用方法が考えられます。
2、多品種型ECサイト
商品ごとにリンク先を設定可能なため、在庫が豊富な売れ筋商品を中心に、商品を紹介するなどの活用方法が考えられます。
ただし、レコメンド広告のようにユーザーの興味関心にマッチさせる機能はないのですが、レコメンド広告を導入するまでの施策として実施する価値があります。
3、不動産クライアント
マンションの外観、内装、立地、設備紹介など、ユーザーに伝えたい情報が多い場合に、
カルーセルフォーマットを活用することで、より多くの情報をユーザーに届けられます。
また、複数の物件をひとつの広告で訴求したい場合には、間取り図を画像として複数登録し、ディスクリプションで物件ごとの概要を伝えることでその中で選んでもらうようなアプローチ方法も可能です。
LINEカルーセル広告まとめ
本記事では、LINE広告のカルーセルフォーマットに関し、設定内容・注意点・活用方法を紹介してきました。
従来の「画像」では、固定された1枚の画像でしか視覚的に訴求することができませんでしたが、
「カルーセル」フォーマットを用いれば、多くの画像イメージをユーザーに伝えることができます。
また、広告出稿に必要な素材も複数枚の画像とテキストのみのため、動画広告やレコメンド広告よりも手軽にスタートできる点も魅力です。
LINE広告はアップデートの頻度も高く、新機能も充実していっているため、
今後の「カルーセル」フォーマットの機能充実、また新フォーマットの追加も期待できそうです。