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【アップデート】Yahoo!広告 エリアターゲティングに半径指定での設定が可能に!

2022年4月より、これまで都道府県・市区郡単位のみ設定ができたエリアターゲティングにアップデートがあり、指定した住所や郵便番号から半径を設定して配信することが可能になりました。このアップデートによって、市区郡単位だと対象エリアが広すぎたり、より細かくエリア指定をしたい広告主様もYahoo!広告を柔軟に活用できます。
今回はそのアップデート内容、運用における活用方法について解説します!

アップデート内容

今回のアップデートでは、地域ターゲティングにて特定の地点からの半径距離を指定し、その半径エリアにいるユーザー、またはその半径エリアを定期的に訪れるユーザーに広告を配信する機能が追加されました。Google広告やFacebook広告、LINE広告ではすでに実装されていた機能だったため、これら媒体と同じような設定でYahoo!広告も配信できるようになりました。

以下、運用面にも関わってくる内容なので少し複雑ですが、今回のアップデートにおける注意事項です。

  • 地域名指定と半径指定が重複している範囲については、入札価格調整率が同じ場合、半径指定の設定を優先してレポート表示します。入札価格調整率が違う場合、入札価格調整率が高い方の設定が優先されます。
  • 日本国外の範囲は設定できません。
  • 海上は、半径指定で設定しても広告は配信されません。
  • 指定方法はスポット名、住所、郵便番号、緯度経度のいずれかを入力します。
  • 距離範囲は1km~80kmで指定します。
  • ターゲティング設定時に指定された半径エリアにいるユーザー、またはその半径エリアを定期的に訪れるユーザーのどちらかのみを選択することはできません。
  • 設定は広告グループ単位です。

これまでに使用できていた地域名ターゲティングとの違いをまとめました。

運用における活用方法

今回のアップデートによって、これまで実施できなかった広告運用も可能となりました。

ターゲティングした地域ごとに入札価格調整率の設定が可能

半径指定ターゲティングでは、年齢や性別、デバイスと同様、ターゲティングした地域ごとに入札価格調整が可能です。そのため、指定した距離に応じて入札価格に強弱をつけて設定することで、地点からの距離によって配信の強弱をつけることができます。より店舗に近いお客様に対して入札を強化して集客したい広告主様などに活用できるのではないかと思います。

https://s.yimg.jp/images/ads-promo_edit/support/pdf/202203_YDAradius.pdf より引用

なお、上記の例にもあるように複数の入札価格調整を設定した場合の入札価格調整率の優先順位は、ユーザーの位置情報に一致する地域・半径の設定から最大の入札価格調整率が適用されます。なので、対象エリア内で何段階かに分けて入札価格調整をしたい場合は、重なるエリアにおいて最大の入札価格調整率が適応されることを考慮したうえで設定が必要です。

また、自動入札戦略を設定しているキャンペーンにおいて、設定している半径距離は自動入札のシグナルとして利用されません。そのため、距離ごとに入札価格調整を実施したい場合には、手動で設定が必要となります。

他ターゲティングとの併用でより詳細なターゲット設定が可能

これまでの地域名ターゲティングと同様に半径指定ターゲティングにおいても他のターゲティング(年齢、性別、デバイスなど)と併用が可能です。他のターゲティングと併用する際は【AND条件】、地域名ターゲティングと併用する際は【OR条件】の設定となります。

なお、半径指定ターゲティングに関わらずですが、ターゲットユーザーの絞り込みすぎには注意が必要です。広告グループ単位で、指定した範囲内のユーザー数が少ない場合、配信設定が全て完了していても配信されません。人口の少ないエリアにて半径数km以内で指定すると広告のインプレッションが発生しない可能性が高く、他ターゲティングも含めてターゲティング範囲を見直す必要があります。

まとめ

今回は、Yahoo!広告の地域ターゲティングに関してのアップデートに触れました。Yahoo!ディスプレイ広告では、アクティブユーザーの多いYahoo!のウェブサイトやアプリにも広告が配信できるので、より柔軟にエリア指定ができるようになったことは非常に嬉しいアップデートですね。担当している広告に活用できるようでしたら、ぜひ活用してみてください!